きなこの生き方の模索日記

40代独身女子 会社を辞めて楽な生き方を模索していきます

「奇跡の人」を読んで

 母から、「奇跡の人読んでみる?」と言われる。

ヘレン・ケラー?」

ヘレン・ケラーの日本版」。

 

 原田 マハ先生が書かれた「奇跡の人」でした。

時代背景は明治時代。盲目で耳が聞こえず、口も聞けない少女「れん」。

れんは名家に生まれるが、れんがいると長男が結婚できないということで、

れんは長い間蔵に閉じ込められていた。

けものの子のように扱われていたれんの教育係として招かれたのが、アメリカで最高の教育を受けてきた「あん」。

二人の長い闘いが始まる、、、。

 

なぜ日本版「奇跡の人?」と思いましたが、

読んでいくとグイグイ引き込まれていきました。(さすが原田マハ先生)

あんがれんの中に眠っている人間としての可能性を引き出そうとする強い思い。

時代背景が明治時代なので、当時の障碍者としての扱い(蔵に閉じ込める)

女子の扱い(アメリカで最高の教育を受けて日本に帰ってきても、女性を受け入れる仕事がない)など、こちらも興味深く読むことができました。

 

思いを言葉にして伝えることがどれほど人間にとって大切なことか、

教えられました。