「ライオンのおやつ」を読んで
・「人生の最後に食べたいおやつは何ですか」
本屋さんで目に飛び込んできた本。「ライオンのおやつ」。
若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことをきめ、穏やかな景色の中、本当にしたかったことを考える。(Amazonより)
・寝る前の読書のつもりが、寝られない、、、
主人公の雫の言葉の一つ一つが心に刺さります。
「私、もっと生きて、世界中の色んな景色を見たかったなあ」
「極端な話、青空が広がっているのを見るだけで、感動して泣いてしまう。お粥から立ち昇る湯気を見るだけで、神様への感謝の気持ちが沸き起こってくる、、、」
だんだん雫の病状は進行していきますが、心はどんどん研ぎ澄まされていきます。
読んでいくうちに、現実と死の境界線を行き来している感覚になっていきました。
・健康も生きていることも、当たり前ではない
わかっているつもりでも、日常に流され忘れてしまいがちです。
この本を読むと、自分が実際に「死に直面する」という疑似体験をしたような感覚になりました。
読まれる方へ、通勤時の電車内では読まない方がいいです。家で読まれることをおすすめします。
鼻セレブを用意しといた方がいいと思います。
翌朝両まぶた腫れるのを覚悟しといた方がいいです。
今日1日両まぶた腫れて視界がいつもの半分になりましたが、
いつもより日常がクリアに見えました。