・ひと昔前に比べたら、とても素晴らしい時代のはずなのに
悩みを抱えた若者と、古びた劇場の支配人との対話で話が進んでいきます。
「お金持ちになりたい」「自分を好きになれない」「やりたいことが見つからない」
「仕事がうまくいっていない」「人生をあきらめかけている」
そんな悩みを抱えた若者。どれも「ああ、この悩み、苦しみ私もわかる」。
貧富の差はあるとはいえ、昔に比べたら本当に幸せな時代。
なのにどうして生きづらさを感じてしまうのだろう。
・世間、他人の価値観に合わせて生きてきた
若者と劇場の支配人との会話のやり取りで、目が覚めるようなセリフがたくさんあります。
「洗脳されている、この社会に。必要のないものを必要と思わされている。」
「本当に欲しいと思って手に入れたものが本当に欲しいものではなかったと気づいた時、人生は終わっているかもしれません。」
「自分の人生の方針を世間の目を気にして決めたり、他人の期待に応えるために費やしたり、そんなことのために自分のやりたいことに蓋をし、あけ渡してしまってはいけません。」
世間、他人の価値観が自分の周りにぺったりと張り付いて、自分の本当に気持ちに気づくことができず、でもどこかで違和感を感じており苦しんでいました。
・100%みんな死ぬ、どれだけ楽しく過ごすか
日本という恵まれた国に生まれたことだけでもありがたい。
死ぬまでの時間、楽しく過ごすか苦しんで過ごすか、それを選ぶのは自分しかできない。
最後に残るのはお金でも物でもない、「どれだけ楽しく過ごすことができたか」。
心に刺さる言葉がたくさんあり、子供の頃の心を思い出させてくれる本でした😀