きなこの生き方の模索日記

40代独身女子 会社を辞めて楽な生き方を模索していきます

父とお買い物①父と姉と姪とユニクロへ

父は今でこそお酒はやめて落ち着いていますが、働いている時、退職後もずっと飲んでいたため、家族みんなでお出かけするということはまずありませんでした。

お酒をやめた頃は、70代半ば。腰部脊柱管狭窄症のため、歩行が困難になっていました。(自転車でなら病院や近くのスーパーにはいけます。)

現在父84歳。もう残された時間は少ない。(父は100歳まで生きる気満々ですが)

レンタカー借りて温泉にも誘ってみましたが、「腰痛いししんどいから行かん!」と。

近くのお店に食べにいくことも提案しましたが、「家で食べる方が落ち着く」と。

本当に出不精です。

 

そんな父から「夏用のパンツや下着を買いたいから、ついてきてほしい。」と言いました。

父と私と二人、どちらも内向的で、二人で行っても間が持たない、、、。

母は父と一緒に外出する気は全くなし。

姉に一緒に来てもらうことにしました。ユニクロに買い物に行ったついでに、食べにいく作戦を立てました。姉の長女も参加することになりました。

当初父は、「ユニクロの後、お弁当でも買って家で食べよう」と言っていましたが、姉から父に「孫も来るからどこかに食べに行こう!」と声かけて、父は外食することを了承しました。

 

うちの家族はみんな車というものを持っていないため、4人縦に並んで自転車でユニクロへ。

自転車に乗っているときは、父の腰の痛みは大丈夫なのですが、ユニクロに入るまでの階段が足が上がりにくそうでした。父とは長い間一緒に外出をしていなかったので、父の足腰がかなり弱っていることに驚きました。父は買いたいものをメモに書いていたので、早く済ませることができるだろうと思っていましたが、思った以上にこだわりが強く、時間がかかりました。と言っても、父は数分で「あかん、腰痛い」と辛そうな表情をして、腰をかがめ出しました。するとすぐにユニクロの方が「椅子お持ちしますね」とさっと椅子を持ってきてくれました。「なんて優しい方」ありがとうございます。

私と姉が見繕ったものを、椅子に座っている父に見せて、選んでもらうという風な形になりました。やっと買い物が終わり、次は階段を降りる時。父は若い頃仕事中に片目を怪我して、片目は全く見えません。片目が見えないと立体感や遠近感を感じにくく、うまく距離感を掴めないため、手すりを持ちながら足で段差を探りながらゆっくり降りていました。慣れた階段なら足の間隔で降りることができるようですが、初めての階段はやはり怖いようです。

 

私は家にいてる父しか見ていなかったのだと、今更ながら思い知らされました。

私が思っている以上に父は歳をとって足腰が弱くなっており、背も小さくなっていたこと。

常に目の不自由さを抱えており、特に初めてのところに行くには階段や段差の恐怖が大きかったことを、今になってやっと気づきました。