母は、父や私とはちがい、明るく社交的で友人も多いです。ヨガや絵を習いに行ったり、最近は花を育てることにハマり、多趣味です。
そんな母でしたので、私は深く考えていませんでした。
父がアルコール依存症だったため、常に両親は喧嘩をしていました。母が一人泣きながら台所でウイスキーの水割りを飲んでいることもありました。
母は父のようにお酒を飲んで豹変することはなく、家事をきっちりこなしながら、パートで働いていました。
母も歳をとってきて、さすがにウイスキーは飲まなくなりましたが、缶チューハイを飲むようになっていました。
私は、父がお酒をやめたら母もやめるだろうと思っていたことと、飲んだとしても缶チューハイくらいなら大丈夫かなと軽く考えていました。
父がお酒をやめても、母は父に隠れて缶チューハイを飲み続けました。
父がお酒をやめて、以前に比べたら父は穏やかにはなりました。(人の話を聞かない、意に沿わないことがあると腹立つ言い方をする、変なこだわりが強いなどはあり、母とは今でも喧嘩することはありますが、、、)
ただ、父の暴言のため傷ついた母の心は、私の想像以上に根深かったようです。
それを紛らわすため、母はお酒をやめることができなくなっていました。