きなこの生き方の模索日記

40代独身女子 会社を辞めて楽な生き方を模索していきます

アルコール依存症だった父②

診察までの間、父に問診したり、血液検査などありました。

そしていよいよ先生との面談。診察室に父だけ呼ばれました。本人だけ入ってくださいと。

私たちは不安な状態で待合室で待っていました。

数分後、父が診察室から出て来ました。父は私たちの方を見て、

「俺、酒やめるわ!」と、笑いながら言いました。

私たちはキョトンとしてたと思います。私たち家族が何十年もお酒をやめてほしいと訴えて来たのに、先生との面談数分で父から「酒やめる!」と言ったのです。

先生との詳しい話の内容は分かりませんが、先生から「このままお酒飲んでたら死にますよ」と言われたようです。

すごく優しそうな先生だったのですが、やはり先生の力はすごい、と感動しました。

 

それからお酒をやめるにあたって、先生からの説明を聞くため、私たち家族も一緒に診察室に入りました。

・家にお酒は一切置かない。(料理酒、みりんなどお酒が入っているものもだめ)

・しばらく毎日病院に通うこと。

・抗酒剤を服用することに同意が必要(抗酒剤を服用した後に飲酒すると、吐き気がしたり、動悸がして、かなりしんどくなるそうです。抗酒剤を飲んだからといって、お酒を飲みたい気持ちを抑えるものではないので、お酒をやめる強い覚悟が必要なようです)

・お酒をやめると離脱(禁断)症状が出るため、イライラしたり、眠れなくなることがあること。

などでした。

父はこれらに同意し、帰り際に先生に「ありがとうございました」と言って握手していました。

 

実家に帰り、お酒類は全て処分し、料理酒、みりんは姉と分けて持って帰りました。

先生から、病院に通っていてもスリップ(再飲酒)する人はいてるとの説明もありました。

病院でのミーティング(自分の思いをみんなで話し合う)や断酒会の説明もありました。

まず、病院へ通うことから始めて、ミーティングや断酒会も考えていこうとなりました。

 

家の中の酒類を処分しても、一歩外に出たら自動販売機でもお酒は買うことができます。私は本当に父がお酒をやめるのか半信半疑でした。