きなこの生き方の模索日記

40代独身女子 会社を辞めて楽な生き方を模索していきます

ミニマリストを目指して⑤〜入院、手術

婦人科系の病気で、先生から入院、手術が必要と言われました。私にとって、入院、手術は、もっと歳をとってからするもの、と勝手に思い込んでいたので、先生から言われた時は、「え?私が入院?手術?」と信じられない思いでした。

出産経験のない私は入院が初めてで不安でしたが、看護師さん達はとても優しく、大袈裟ではなく本当に天使のように感じました。

主治医、看護師さんはもちろん、麻酔科の先生、薬剤師さんも手術前に丁寧に優しく説明してくださり、「私の手術をしてもらうことで、多くの方々に協力してもらうのだな」と改めて感謝の思いが湧いてきました。

手術は全身麻酔で行われました。手術後麻酔から目が覚めた時は、なんとも言えない倦怠感がありました。手術後の夜から発熱、吐き気、嘔吐、手術後の痛みとの戦いでした。尿を出すための管と、お腹にも管が入っており(手術後の出血などを出すための管?)、腕には点滴に繋がれた状態でした。

手術後の翌日は吐き気、嘔吐はややましになりました。手術後の痛みと、体に管が入っていると、寝返りや体を起こそうとすると痛みがあり、ほぼ寝たきり状態でした。

寝たきり状態は2日間だったのですが、この2日間は永遠に続くのかと思うくらい長い2日間でした。手術する前の私は「自分で思うように動くことができない」ということがこれほど辛いこととは、想像もできませんでした。

 

寝たきりとはいえずっと眠ることができるわけではなく、むしろほぼ2日間寝られない状態でした。そんな状態でできることと言えば、「過去を振り返る」ことでした。私の場合、思い出したことのほとんどが、「過去にできなかった、やらなかった後悔」が次々思い出されました。やりたいと思っていたのにしなかったこと、謝ることができなかったこと、感謝の気持ちを伝えることができなかったことなど、たくさん後悔することがあり涙が出ました。

 

私が思い至ったのは、きっと最期に残るものは、物質的な物ではなく、「自分のやりたいこと、楽しいことができたか、大切な家族や友人と楽しい時間を過ごすことができたか」という経験、思い出だと思いました。

それらを行うために必要なもの、「健康、時間」という当たり前のことに、私はやっと気づくことができました。

そしてそれらをバランスよく保つためには、やはりお金はある程度必要ということも感じました。

「健康、時間、お金」これらを自分にとっていい状態でバランスを保って生きていくか、これが私の課題となりました。